経営コンサル日誌

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日記

【書評】「新・所得倍増論」を読んでみた。

投稿日:

こんにちは。NISHIです。

今日は書評を。
コチラの本です。

==
書籍:新・所得倍増論
著者:デービッド・アトキンソン
出版社:東洋経済新報社
==

個人的に
「気をつけねばならん」と
思ったところがありまして、
そこを少々要約しながら
引用しますと、

==

ニューヨーク連邦準備銀行の
分析によると、
1995年からアメリカなどの
先進国の生産性が向上している
最大の要因は、IT、通信業界の
発達にあるという。

そしてそこには、

「IT投資の効果を引き出すには、
企業が組織のあり方、
仕事のやり方を変更し、
人材その他にも
投資する必要がある」

という一文が加えられている。

つまり、
ITを導入しても
生産性が高まらないのは、
IT技術を使って、
いかに自分たちが楽をするかしか
考えていないからというわけだ。

日本のサービス業は、
IT導入の際も、
組織のあり方や仕事のやり方、
人材への投資などに
それほど大きな変更を加えておらず、
既存のやり方にIT技術の方を
あわせていた。

これが、
日本のサービス業の生産性が低い
最大の原因だといえる。

==

ということです。

これ、
本当に気をつけないと、
知らず知らずのうちに
自ら罠にハマり込むポイント。

現状の延長線上でしか
物事を考えられないのは、
コンサルであろうが
ビジネスマンであろうが
非常に危険で、
それは時に致命傷にもなる。

もちろん、
そういった保守的な性質は
時に有利に働くこともありますし、
何でもかんでも改革だとか、
現状から思い切って
ガラッと変えることだけが
いいことでもありません。

現状の延長線上で
考えることも必要ではあります。
改善の繰り返しの延長線上にも
未来はありますからね。

で、先ほどの引用の例として、
この本で取り上げられている
ものの1つは、
銀行の窓口業務について。

著者は、

「銀行の窓口業務が
 午後3時に閉まるのは、
 手書きの帳簿を使っていた
 明治時代の名残。
 午後3時に閉める理由は今、
 まったくない」

としています。

この件に限らず、
「それは昔からやっているから」と、
多少でも自覚があるうちは
まだマシな方で、
時代が変わって前提も変わり、
意味をなさなくなった慣習って、
普段は口に出すことはおろか、
疑問に思うこともない。

本当は全く違うやり方で
全く違う次元に行けるのに、
使えなくなった既存のモノを
磨くためだけに
新しいモノを使うのは、
一見正しいようで本末転倒。

まぁ、基本的に、
人間は変化を嫌うものだし、
特に日本人はその傾向がある。
性質なんでしょうね。

ただ、
日本人であり、かつ、
コンサルである、もしくは、
コンサル志望であるあなたの場合、
注意したいことは、

コンサルは基本、
【後追い商売】になりがちである、
という傾向。

成功事例、
ビジネスモデル、
業態、
ノウハウ…。

それらを
同じ業界の後発組や
違う業界に落とし込むのが
基本線の商売ですから、
気が付けば、

「自分がいかに楽をするかしか
 考えていない」

ことにもなりかねないのです。

では。

NISHI

-日記

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